マンションの騒音が理由で売却する場合の、注意点や上手な売却方法を解説!

マンションの騒音が理由で売却する場合の、注意点や上手な売却方法を解説! 不動産売却の為の知識

マンションは集合住宅なので多少の生活音はお互い様。しかし中にはうるさすぎて住み続けることは困難と判断し、売却を決断する人もいるでしょう。

その場合に気になるのは騒音があることを伝えるかどうか。分かりやすい瑕疵ではないからこそ、黙っていたい気もしますが、後々トラブルになるのもいやですよね。

騒音が理由でマンションを売却するときのポイントについて紹介します!

せっかくマンションを購入したのに日々の生活が苦痛な程騒音が酷いと悲劇ですよね。

管理会社に相談してもどうにもならない場合の最終手段は売却ですね。

でも騒音が酷い物件って売れるの?誰も買わなくない?

そうとも限りませんよ。でもちょっとしたテクニックを覚えておくといいですね。

マンションの騒音問題はとても根深い

マンションの騒音問題はとても根深い

マンションは技術の進歩により防音性が年々高まってはいます。しかし騒音問題は今も根深い問題で、トラブルは絶えません。

普通の生活音に加えて活発な子ども、ピアノなどの楽器類、騒がしいホームパーティーなどはとてもストレスです。

マンションは生活の場なので、24時間365日聞きたくもない音を聞かされるというのはとても苦痛です。

ご近所トラブル、訴訟、売却ということも多々あります。

売却時に告知義務はある?

売却時に告知義務はある?

騒音が酷い物件なのを教えたら売れなくなっちゃうよね。騒音の件は黙ってマンションを売却するのはアリ?

騒音の程度によりますね。騒音の感じ方は人によって違いますから。でも一定の判断基準はあるのでまずは計測です!

不動産を売る時に、瑕疵がある場合は告知義務があります。たとえば雨漏りなどの破損、いわゆる事故物件などです。

では騒音がどうなのかというと、生活音程度ならば告知義務はないとされています。環境省の定めでは昼間55デシベル以下、夜間は45デシベル以下です(幹線道路沿いなどはこの限りではありません)。

以下は主な生活音の大きさです

  • 子どもの駆け足:50~66デシベル。
  • テレビ:57~72デシベル。
  • 人の話し声:50~99デシベル。
  • 洗濯機:64~72デシベル。
普通に生活をしているだけでも環境省が定めている騒音の基準を上回っていますが、問題は音そのものの大きさではなく、他の部屋に届く音の大きさです。

マンションの構造や壁の材質、マットなどの防音対策をしていれば部屋の音の大きさがそのままほかの部屋まで響くわけではありません。

売却したい部屋の音の大きさが窓を閉めた状態で昼間55デシベル以下、夜間は45デシベル以下の場合は告知義務がないと言っていいでしょう。

音の大きさ、デシベルってどうやって測るの?

ネット通販で千円代から取り扱っていますよ。より正確な数値が知りたい場合は不動産業者に相談して見積もりを取る時、実際に計測してもらうのがいいですね。

近隣住人とトラブルがあった場合は注意!

騒音自体は告知義務以下の数値であったとしても、もしも売却前に近隣住民とトラブルがあった場合はそれ自体が問題になる場合があります。

近隣住民に問題があったり深刻なトラブルがあったりしているのにそれを隠してマンションを売却した場合、購入者「こんなこと聞いていない!」と怒り、訴えてくるリスクがあるからです。

程度にもよりますが、ご近所トラブルは『紛争』にあたり、告知義務の1つと考えられています。

マンションの売却時に不動産業者に相談するメリット・デメリット

マンションの売却時に不動産業者に相談するメリット・デメリット

マンションを売却するにあたって、売却理由が騒音であることをあらかじめ仲介する不動産業者に相談するとどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

後ろめたい気持ちを持たずにマンションを売却できる

騒音がある物件であることをあらかじめ伝えておくことで、あとで文句を言われたりトラブルに発展したりするリスクをさけることができます。

ありのままを伝えることで、気持ちよく売却を進めることができるでしょう。

不動産業者が責任を持ってくれる

不動産業者は売主の売却理由をそのまま購入者に伝えるとは限りません。不動産業者が実際に騒音を確認し、告知する必要があると思えば伝えます。しかし必要なしと判断すれば伝えません。

購入後に文句を言われたとしても、その対応は仲介をした不動産業者に全て任せることができます。

査定額が低くなってしまうことも

騒音というは物件にとってネガティブな条件なので査定額が低くなってしまうことがあります。少しでも高く売りたいと考えている人にとっては騒音があると告知するのは痛手です。

買い手がなかなかつかないことも

騒音のある物件ということで、敬遠され、なかなか買い手がつかず、売却が長期戦になってしまうリスクがあります。

マンションの売却時に不動産業者に相談しないメリット・デメリット

マンションの売却時に不動産業者に相談しないメリット・デメリット

あえて騒音のことを不動産業者に伝えないまま売却することもできます。そのような場合のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

高い値段で売却が出来る

騒音問題を隠して置けばそのぶん高い値段でマンションを売りだすことが可能です。

買い手が付きやすくなる

騒音という敬遠事項がないので、その分早く売れる可能性があります。

売れた後にとトラブルが発生することも

購入した後に購入者が文句言って来る可能性があります。場合によっては訴えられたり相応の賠償金を払ったりする場合もあるでしょう。

なんといっても騒音を黙っていたことによる後々のトラブルが怖いなー。

そうだね。あとで損害賠償が発生するくらいならば先に不動産業者に伝えておいて、納得した人に適正価格で売却をした方が安心だね。

騒音があるマンションだからといって売れないとは限らない!

騒音があるマンションだからといって売れないとは限らない!

売却を決断するほどの騒音があるマンションを買う人なんているのかしら?と不安になる人もいるかもしれません。しかし世の中には色々な需要が存在します。

騒音はあるよりもない方がいいですが、騒音があるマンションでもかまわないという人は一定数いるので心配は無用です。

メリットがあれば売れる

交通の便が良い、築浅、エレベーター近く、広い、駐車場が自走式、ペット可、相場よりも値段が安い、など購入者にとって騒音を上回るメリットがあれば売れます。

マンションを売却するときには騒音を告知するだけでなく、物件のメリットについてもしっかりとアピールをするようにしましょう。

許容範囲の騒音は人それぞれ

「うるさい」の感じ方は人によって違います。売主にとってはこれ以上住み続けるのが困難なほどの騒音であっても「全然気にならない」程度にしか感じない人も存在します。

ずっと集合住宅に住んでいて他人の生活音には慣れている、幹線道路の側で長く暮らしていたなどと言う人はあまり騒音が苦ではありません。

生活サイクル次第では問題ない人もいる

売主が夜勤の仕事をしていて、日中寝たいのに上の階の子供が騒がしかったりすると売却を考えるかもしれません。しかし子供が騒がしい時間は外出していることが多い人ならばそれは全く問題がないことです。

物件に求めるものは人によって違うんだね。

自分にとっては死活問題であっても、他の人にとってはそうでないこともおおいからね。売却理由が騒音であっても、自分が購入した時に感じたメリットをアピールすれば売りやすくなるよ。

騒音が原因でマンションを売却する以外に方法はある?

騒音が原因でマンションを売却する以外に方法はある?

騒音が酷くて住めないマンションは売却する以外にも方法があります。今すぐどうにかしたい場合は検討してみましょう。

買い取りをしてもらう

売却ではなく、不動産業者に直接買い取りをしてもらうことで、すぐにまとまったお金が手に入り、次の住まいを見つけることができます。

しかし買い取りは売却に比べて相場が低いです。高く売りたいのならば売却、今すぐ手放したいのならば買い取りを選びましょう。

賃貸にする

マンションを売るのではなく、貸すという方法もあります。騒音の原因が小さい子どもならば、数年すれば落ち着くことが多いです。

利便性の良い場所ならば比較的高い賃料を設定しても借り手が付く場合が多く、場合によっては儲けが出る可能性もあるでしょう。ただし賃貸に出す前にはハウスクリーニングを入れる必用があります。

また借り手が付かない場合は、収入がない上に管理費や固定資産税を払わなければならないので大幅な赤字です。

不動産業者に賃貸の管理を任せると空き室対策にはなりますが、仲介手数料などを払わなければならないので、あまり儲けは期待できません。

売却の前にできる騒音対策はある?

売却の前にできる騒音対策はある?

騒音だけが理由でマンションを売却するというのはなかなか大変なものです。マンションを売却した上で次の住まいも見つけなければなりません。

売却を決断する前に、出来ることはないかをもう一度見直してみましょう。

マンションの管理会社に相談する

マンションの騒音トラブルは上下で発生しやすいです。生活音の場合は直接文句を言いに行くのは勇気がいりますし、お互いが感情的になってしまうとご近所トラブルに発展しやすくなってしまいます。マンションの管理会社に相談をするようにしましょう。

マンションの管理会社に間に立ってもらうと直接相手と話す必要が無いので心理的にも楽ですし、言われた側も素直に受け取って対策を講じてもらいやすくなります。また結果としてマンションを売却することになった場合も、『紛争』というネガティブ要素を抱えることの回避にもなるでしょう。

防音対策を施す

マンションの防音対策は床にじゅうたんやマットを敷くのが一般的です。これは騒音の発生源となる部屋で行うべき対策ですが、騒音に悩まされる部屋であってもできることはあります。

おすすめの1つは防音性のカーテンです。厚手なので断熱効果も期待できるでしょう。上からの音が気になる場合は天井にグラスウールや発泡ウレタンなどの吸音性がある素材を貼り付けます。ホームセンターなどで購入が可能です。

横からの音が気になる場合は壁に背の高い本棚やタンスなどを配置してみましょう。音を吸収してくれます。

静かな住まいを探すうえでの注意点

静かな住まいを探すうえでの注意点

騒音が原因でマンションを売却するのならば次こそは静かな場所に住みたいですよね。マンションの売却はゴールではなく、スタートに過ぎません。次の住まい探しを成功させるために知っておくべきことについて紹介します。

単身者向けマンションは騒音トラブルが少ない

単身者向けのマンションは子供がいないので走り回る音に悩まされるリスクは少ないです。また1人暮らしなので話し声が聞こえてくるということもないでしょう。ただし広い間取りの物件は少ないですし、1人暮らししかできません。

戸建てだから安心とは限らない

騒音で集合住宅にこりごりして戸建てを検討する人もいるかもしれません。しかし戸建てを選択したからといって騒音のリスクがなくなるとは限らないので注意しましょう。

マンションは基本的に窓や出入り口が並んでいて、向い合ってはいません。しかし密集した場所の戸建ての場合は窓と窓が向かい合い、数十センチしか離れていないこともあります。

車の往来が激しい道路の近くにお住まいの場合はそちらの騒音問題もあるでしょう。戸建ては上下関係の騒音こそないものの、騒音自体のリスクがないわけではありません。

ねらい目は角部屋、最上階

再びマンションに住む場合は角部屋や最上階がおすすめです。接している部屋が少ない分、騒音のリスクは減ります。特に最上階の場合は『上からの音』問題から完全に開放されるでしょう。ただし角部屋や最上階は人気が高く、値段も張ります。

騒音が原因でマンションを売却する場合は不動産業者に相談しよう!

騒音が原因でマンションを売却する場合は不動産業者に相談しよう!

騒音が酷く、これ以上暮らしていけない場合は売却するしかありません。生活音程度ならば告知義務はありませんが、売却の際には不動産業者に正直に売却理由を告げた方が後々のトラブルを防げるのでおすすめです。

騒音は売却の際に不利な要素とはなってしまいますが、致命的とは限りません。自分にとっては我慢ならない騒音であっても、気にならないという人は少なからずいるので安心してください。

高く、そしてスムーズな売却を成功させたいのならば、騒音自体だけではなく、騒音に関係してご近所トラブルを発生させないように心がけることが大切です。マンションの住人同士の調整はマンション管理会社、売り手と買い手の仲介は不動産業者を間に挟むと冷静で合理的なやり取りやしやすくなります。

マンションを売却するときは騒音を正直に申告した方が安心だね。

1人1人感じ方が違うからこそ、誠意を持った対応が良い結果を招きやすくなります。

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